薬効を主体に考えると含硫有機化合物の多い品種がもっともよいタマネギという ことになります。といっても、含硫有機化合物は簡単には計量 できませんが、 辛味の強い品種ほどそれを多く含んでいますから、辛味の強いストロング系のもの、 黄色いタマネギを選ぶようにします。辛味の強いタマネギも加熱すると甘くなります から、だれでもおいしく食べられます。
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タマネギの有効成分は比較的熱に強いので、通 常の調理法なら、その効果を大きく損じることはありません。ただし、抗血栓、気管支ぜんそくの予防、抗炎症、殺菌などの 目的で利用する場合は生の状態(切った後)で一定時間(30分くらい)以上おき、有効成分 をつくり出す酵素(アリナーゼ)を充分働かせてから加熱調理するほうがより効果 的です。調理の際水にさらすと、有効成分が流出してしまうので、そのまま用います。
これまでに行われた各種の試験結果から、生鮮タマネギで1日50グラム以上とれば有効とされています。普通の大きさのタマネギ(約200グラム)ならその4分の1に当たります。ガン予防が目的の場合はこれより多めがよいようです。ただし、斎藤嘉美先生の臨床試験ではタマネギ濃縮乾燥粒(ビタオニオン)4グラム(生鮮タマネギ約40グラム相当)が使用され、約80パーセントの効果があったと報告されています。
薬効を主体に考えると含硫有機化合物の多い品種がもっともよいタマネギということになります。といっても、含硫有機化合物は簡単には計量できませんが、辛味の強い品種ほどそれを多く含んでいますから、辛味の強いストロング系のもの、黄色いタマネギを選ぶようにします。辛味の強いタマネギも加熱すると甘くなりますから、だれでもおいしく食べられます。
タマネギ加工食品を利用すると便利です。斎藤嘉美先生も、血糖低下、抗血栓、脂質改善、骨粗鬆症などの臨床試験には生鮮タマネギのかわりに、その搾汁液を濃縮乾燥粉末化したものを使用し、予想以上の成績を得ています。ただし、タマネギ加工食品を選ぶ場合には原料、製法等によって効果 がちがいますので、吟味が必要です。
タマネギ料理